ソクラテスが面白い

ソクラテスの弁明 叢書ムーセイオン

ソクラテスの弁明 叢書ムーセイオン

最近、プラトンの著書にはまっています。
登場人物はほぼソクラテス
ソクラテス本人は書籍を残していないので、人となりはプラトンの本から推して知るべしですが、いやあ、面白いおじさんです。

ソクラテスは70歳の時に、よくわからない罪で訴えられて死刑になるのですが、やりとりが本当に哲学的。

たとえば、「メノン」にある、「徳は教えられるのか」という下り。
知があれば、みんな徳があるのか。
でなければ、生まれつき備わっているのか。

うーん、考えさせられるテーマです。
しかも、話の終わり方が中途半端、というか余韻を残して終わっているので、どう考えるかは読み手に委ねられるわけです。こういう本好きだなぁ。

紀元前にこんな本があったとは、本当に人間って成長していないんだなぁ、と実感する今日この頃。

ちなみにサンデル教授は、ソクラテスの手法をモデルにしているらしいですねぇ。