ソクラテスが面白い
- 作者: プラトン
- 出版社/メーカー: 叢書ムーセイオン刊行会
- 発売日: 2013/03/03
- メディア: Kindle版
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最近、プラトンの著書にはまっています。
登場人物はほぼソクラテス。
ソクラテス本人は書籍を残していないので、人となりはプラトンの本から推して知るべしですが、いやあ、面白いおじさんです。
ソクラテスは70歳の時に、よくわからない罪で訴えられて死刑になるのですが、やりとりが本当に哲学的。
たとえば、「メノン」にある、「徳は教えられるのか」という下り。
知があれば、みんな徳があるのか。
でなければ、生まれつき備わっているのか。
うーん、考えさせられるテーマです。
しかも、話の終わり方が中途半端、というか余韻を残して終わっているので、どう考えるかは読み手に委ねられるわけです。こういう本好きだなぁ。
紀元前にこんな本があったとは、本当に人間って成長していないんだなぁ、と実感する今日この頃。
ちなみにサンデル教授は、ソクラテスの手法をモデルにしているらしいですねぇ。